映画を見た
本を読んだ
ドラマを見た
美術館に行った
旅行に行った
このようなことをした時にみなさま。
『なんか良いなぁ』
的なことを思ったり言ったことはないでしょうか。
私はあります。
ありますというかほぼほぼなんか良いよねという
感想にたどり着いてきました。笑
■コピーライターさんが学生に最初に教えること
しかし以前にコピーライターさんのお話で、
『学生に教える時、「なんか良いよね」を禁止します』
ということを仰っていました。
なんか良いよねというのは
完全に思考の止まった感想です。
そこには再現性もなければ生産性もありません。
この言葉に感想が集約されている限り、
私たちは一生『消費者』です。
■何を良いと感じたのかを考える
例えば映画を見た時に、
その映画の何に心を動かされたのか。
もしくは何によって興ざめさせられたのか。
・実はカメラワークにより引き込まれている
・効果的なBGMに魅了されている
・心臓音が自分とリンクしているのでは
・このシーンがこの場所である意味は
などなど、何気なく見過ごしていることの方が多いんですけど、
そんな観点も必要みたいです。
具体的に自分が何に心が動かされているのかを、
知ることが凄く大事なことなのだそう。
■別にコピーライターに限った話じゃない
そして『なんか良いよね』禁止は
コピーライターさんだけに限った話ではありません。
この考え方はどんな仕事にも活かせるのです。
私は商社でルート営業をしておりますが、
その中で、自分の価値観と違う製品が売れたりすることがあります。
また売れるべくして売れる製品もあれば、
売れると思った製品が売れないこともあるのです。
しかしそこで予想外に売れた製品があったのであれば、
それをなんか売れたで終わらせてはいけないのです。
自分なりにそれが受けたわけを考えなければいけないのです。
そこに初めて実力がつき、
再現性を持たせるが可能となるわけです。
■なんか良いよねを禁止すると・・
なんか良いよねを禁止すると色々なことに興味が湧きます。
例えば私には好きな居酒屋があります。
今まではなんとなく雰囲気が好きだから通っていました。
しかしそこに『なぜ?』を突きつけるようになりました。
・テレビがある
・明るさが丁度良い
・机の高さが丁度良い
・店主が気まぐれ
・木を基調としてるから落ち着く
・奥さんが名前をすぐ覚えてくれる
などなど私がそこに行く意味が
浮き彫りになってくるのです。
直接的にはこれを今自分自身が知ることには大した意味はないでしょう。
しかし、一定の消費者の思考を考える時に、
このような考え方をする人もいるという、
ぼんやりとした方向性はこれにより
見出せたりもすることもあるでしょうし、
思考を巡らせていることが、
日々の生活や仕事には必ずリンクしてくるものです。
少しの期間だけでも
『なんか良いよね』禁止してみてはいかがでしょう。