生きるとか仕事とか自意識とか

年齢を重ね経験が増える一方で、常識や固定観念に縛られていく。日々小さな気づきで少しずつでも成長したい。自分なりの「生きる」を見つけるための道。

歴史上最高傑作『白い巨塔』の好きなシーンを何となく語ります


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好きなドラマは何ですか?

 

 

私は日本のドラマが結構好きで、

よく見るんです。

 

 

最近はWOWOWのドラマが

結構見ごたえがあり、

演技派の俳優さんでしっかり

固めてあって好きだったりします。

 

 

しかし、一番好きなドラマと言われれば、

白い巨塔です。間違いなく。

 

 

原作は山崎豊子

主演は唐沢寿明

主役の財前五郎唐沢寿明

は大学病院の助教授です。

 

 

もうじき教授の退官が迫っていて、

実力も申し分ない財前は

当然教授になれると思っていたのですが、

現教授に嫌われており、

大学になる為の権力闘争や

葛藤などがあります。

 

 

名シーンだらけなのですが、

私が好きなシーンがあります。

 

 

大学病院に薬のセールスにくる

林田という女性営業マン

 

 

彼女は働き詰めで倒れてしまいます。

 

 

そして検査してみると、

癌の末期だったのです。

 

 

財前の同期である里見先生が

林田に癌を告知するシーンが

秀逸なのです。

 

 

いつもは冷静で、

頭の切れる林田ですが、

癌と知って取り乱します。

 

 

里見先生に怒ります。

 

 

ひとしきり怒り切ったあったに、

自分の身の上を話し出すのです。

 

 

仕事ばかりしてきたから、

恋人もいない。

 

 

ライバルはいても友達はいない。

 

 

家族は早くに亡くした。

 

 

彼女には仕事しかなかったのです。

 

 

若くして癌という大病を患った上に、

支えてくれる人もいない。

 

 

そして彼女のは最後里見先生に

お願いするのです。

 

 

最後を看取って欲しいと。

 

 

せめて信用できる人に

最後を看取って欲しいという

彼女のせめてもの願いに、

里見先生も力強く応えるというシーンです。

 

 

このシーンの凄さは語りきれません。

 

 

しかしまず、林田は脇役も脇役です。

脇役の人間

ここまで描き切るのは本当に

すごいの一言です。

 

 

そして死というものについて

向き合う姿勢を考えさせられます。

 

 

また、里見先生の医者としての

思想を変える

大事なシーンでもあります。

 

 

大学病院というところは

治せる患者を治すところで、

末期の患者と向き合う

場所ではないのです。

 

 

林田のような患者を

置いておくことはタブーで、

どこか小さな民間病院に

転院させるのが常なのです。

 

 

しかし後ほど里見先生は

 

 

『患者を選ぶことだと思ったんです』

 

 

と語ります。

 

 

医者とは病気を治す

仕事だと思っていた。

 

 

しかし、本当にそれだけなのか。

 

 

死と向き合う患者と

しっかり寄り添って、

病気と最後まで一緒に戦う

ことも医者としての使命なのでは

と言う考えに変わっていくのです。

 

 

それをたった数分のやり取りで

表現してしまう、

このシーンは本当に素敵なのです。

 

 

白い巨塔見てない人は

人生の5%くらい損していますよ!!笑

 


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