生きるとか仕事とか自意識とか

年齢を重ね経験が増える一方で、常識や固定観念に縛られていく。日々小さな気づきで少しずつでも成長したい。自分なりの「生きる」を見つけるための道。

「世界を知る人」と「芸能界を知る人」の争い


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私はあまり海外に行ったことがありません。

こういうのは育ってきた環境や親っていうのが大きく寄与するんでしょうね。

 

新しいことをいろいろやってみたいという思いはあるものの、

言語の壁というのは自分にとっては結構大きいし、

積極的に超えたいと思う壁ではなかったりします。

 

でも、海外にフットワーク軽く行ってしまうような人っていうのへの憧れはあります。

 

あんなに恐るることなくいろんなところを飛び回れたらさぞいいだろうなと。

その憧れは本当に「なりたい」というよりかは、

疲れた時に見る「鳥」への憧れに近いでしょうか。

 

本当になりたいわけではなくて、

客観的にみた時に素晴らしそうに見える。

みたいな感じですかね。

 

 

 

なぜか私の周りには海外に住んでいた人が多いんです。

なので、海外に住むと価値観が変わるという話を聞くんですが、

どうも気乗りしないのが正直なところ。

 

先日新卒時代の同期の女の子と話をしていたんです。

 

その女の子は30代前半になり、

波乱万丈な恋愛事情の中で、

出会った男性の話をしてくれました。

 

会話のタイトルは

「街コンで知り合う男性にはろくなのがいない」

です。

 

その男性は異様にプライドが高く、

基本的にマウントを取ってくるそうな。

 

そしてその男性はことあるごとく、

「自分は芸能界に所属しているから他の人にはできない経験をしている」

というそうなんです。

 

まぁ芸能界に限らず、

人ってのは他の人にはできない経験をしている気がしますよね。

 

ハライチの岩井さんも言っていましたが、

自分は人前に立つ仕事をしているのでたまたま目立つことが多いが、

どの仕事がすごいとかない、

どこであろうと頑張っていることがすごい

というようなお話をラジオでされていましたが、

まさにそうなんだろうなぁと思って聞いていました。

 

そんなプライド高い男にイラついた彼女は、

「芸能界を知る」彼が「世界を知らない」ことについて蔑んでいました。

 

世界を知らない人は視野が狭い。

単純にそんなような話でした。

 

どうなんですかね?

 

僕はそれらの両方を知らないからとんでもなく視野の狭い人ってことになりますよね。。

 

彼女も「芸能界を知る人」と同じ土俵で戦ってしまった時点で、

視野とか考え方を特定の何かを知るか知らないかで判断してしまったように思うんです。

 

そのスパイラルって恐ろしくて、

どんなことにも言えてしまうじゃないですか。

 

特に視野が狭まれば狭まるほど、

排他的になりやすいので、「〇〇を知らないなんて・・」

ってなりがちですよね。

 

人間の視野とか知識とか考え方なんて、所詮自分の幅でしかないし、

容量も時間もだいたい決まっているので、

ある程度諦めなければならないと思うんですよね。

 

それをある特定の事象を並べてこれを知らないから

視野が狭いとかって自分の腹にナイフ突き刺すようなもんです。

 

当然世界の方がいろんな人もいるし学びやすい環境もたくさんあるでしょう。

でも偏に日本人といっても多種多様です。

 

世界が視野を広げてくれるのではなくて、

学ぼうとする姿勢や新しい人と繋がろうとするかの

問題なのではないかなぁと思うのですよ。

 

特定のどこかや何かをするから人は変わるのではなくて、

何を学ぼうとしているかっていうその人間の考え次第というんですかね。

 

だから「〇〇をしているから凄い」

みたいな話はあまりに表層的だなって。

 

自分自身にもそのような邪念はたくさんあるので、

彼女らを単純に揶揄はできないんですが、

できる限りその人のその言葉の根っこを見ていきたいなとは思うんですよね。