『このまま進んで5人事故で
死んでしまうか、
避けて1人を殺すか??』
政治哲学者のサンデルさんが、
授業でよくする質問だそうです。
自分が電車の車掌だと想定してください。
今快調に電車は走っています。
しかしこのまま進んでしまうと
前方に不注意でいる5人が間違いなく
死んでしまいます。
待避道に進めばそちらにいる、
1人を殺してしまいますが、
5人は助かります。
さぁどちらへ進みますか。
この質問をされると多くの人は
待避道に進むそうです。
5人>1人
という図式が瞬時に頭に浮かぶのでしょう。
私もそう思いました。
しかし西村ひろゆきさんは
間違いなく5人の方に突っ込むとのことでした。
なぜか?
5人の方に突っ込めば事故の当事者。
待避道に行けば人を1人殺すという
選択を自らした
殺人の当事者になるというのです。
この質問には答えはありません。
ですが後者の意見に
はっとした人も多いでしょう。
これに関する問題は、
どちらを選ぶかではないと思うのです。
2つの意見を頭に浮かべた上で、
どちらかを選ぶ
ことができたかだと
思うのです。
意見を頭に浮かべることができなかったのであれば、
やはりまだまだ
思考の幅が狭いのでしょう。
私もその1人です。
知識もそうですが、
思考の幅を広げるというのも、
本当に価値のある大事な決断を今後
していくには大事なことかもしれません。